七夜志貴
主人公。
高校卒業と同時に『裏七夜』頭目に就任しその高い任務成功率に短時間で高い実績を誇る。
その戦闘技量はやはり暗殺者七夜らしく単独での奇襲に特化されている。
更に妻として『七夫人』を娶り、心身ともに充実した日々を送る。
彼に『直死の魔眼』の制御を教え『極の四禁』を授けた『根源』の立会人である『お師匠様』は月の王に従った従者の一人『陰』。
人の負の面を認めつつも正の面に可能性を未だ見出している彼は友であり、同じ従者『陽』の暴走を食い止める為、弟子であり自分の力を正当に受け継いだ志貴に『陽』の事を託す。
死神モード・・・
志貴が己の内に眠る退魔衝動を意図的に放出した状態、正統の歴史において遠野志貴が反転した『殺人貴』と同じものと見れば良い。
ただし、危険性はこちらの死神モードの方が圧倒的に高く、『錬剣師』となった士郎ですら容易く殺す寸前まで追い詰めている。
『暗殺技法』と『極の四禁』を『じわじわと愉しんで殺せない』と言う理由であえて使用しないのが唯一の救いと言える。
衛宮士郎
七夜志貴の生涯にわたる盟友。
師である魔道元帥『ゼルレッチ』の指導と『裏七夜』での実践訓練によって『錬剣師』の異名を確固たる地位に置いた魔術使い。
剣に限定すれば強化は無論、投影すら完全に習得しているが、固有結界は持ち合わせていない。
と言うよりも自分が固有結界まで至れるどころか、固有結界を持てるとすら思っていない。
これはゼルレッチが意図的に(代理人に到達できるか否かを見極める為)話していない為による。
だが、それを差し引いても現時点でサーヴァントとすら短時間なら互角に渡り合える程にまで成長した。
日常は正義の味方を目指す熱血漢だが、戦闘においては冷静を自らに戒めており、それは時として冷徹にも見える。
その為、彼の常を知る者にとってその姿は不安をも駆り立てる。
『大聖杯』において遭遇した『影』に異常なほどの関心を見せる。
『蒼黒戦争』において『エミヤの魔術使い』の力を受け継ぎ、固有世界『剣の王国(キングダム・オブ・ブレイド)』覚醒を経て、『象徴』を手にする事で、『剣の代理人』となる。
『代理人』
今後この歪められた歴史の物語において重要な単語となる。
神々によって選定されその神が司る『カテゴリー』の支配統治の代行を生前は執り行い、死後は神に認められ神霊として迎えられる最高位にして最強の人間。
代行の一極だけに限定すればその実力は魔法使いすら凌駕する。
また神と一口に言ってもキリスト教のように一人の絶対神が全てを司る訳でなく、様々な神が存在している。
それ故に『代理人』の種類は千とも万とも言われているが実際『代理人』に選ばれたのは極めて少なく、無限の平行世界からかき集めてもその数は百人にも満たないと言われている。
『七夫人』
七夜志貴の妻達の総称。
人数については諸説あるが正式に婚姻を結んだのは下記の七人である。
『静の夫人』・・・七夜翡翠
『謀(たばかり)の夫人』・・・七夜琥珀
追記 上記の二人は名目上正妻の立場となった事で『双正妻』とも呼ばれる。
『白の夫人』・・・アルクェイド・ナナヤ・ブリュンスタッド
『黒の夫人』・・・アルトルージュ・ナナヤ・ブリュンスタッド
『紅の夫人』・・・七夜秋葉
『智の夫人』・・・シオン・ナナヤ・エルトナム
『癒しの夫人』・・・七夜さつき
追記 下記の二人は七夜志貴の妻と扱われていないが、立場的には『七夫人』と同等であったため員数外の妻若しくは側室として数えられる。
レン
時南朱鷺恵
遠坂凛
冬木の地の管理人を魔術協会から任された遠坂家の現当主。
魔術師とて稀有な五大属性を持つ優れた魔術師である事は元の歴史と同じ。
遠坂の魔術刻印を継承している。
妹の桜とは、元の歴史で間桐の養子がきっかけとしてギクシャクした関係となっていたが、この歪んだ歴史では間桐への養子が無く、父の死後二人で過ごしてきた為姉妹仲はすこぶる良い。
しかし、妹のサイズ(主に胸)と自分には無い可愛らしさについてはある種のコンプレックスを持っている。
ここ一番における致命的なミスを犯す体質はもはや魔術、呪いの類にまで昇華している
遠坂桜
凛の妹。
元の歴史では間桐に養子へと出され過酷な日々を送ったが、こちらの歴史では養子の話は撤回され遠坂の次女として過ごす。
だが、魔術師としては訓練を受けており、魔術刻印は受け継いでいないが、虚無属性の影使いとして高い才能を持っている。
桜自身魔術師の才能は姉に勝るとも劣らないし、凛の事を魔術師としても姉としても尊敬し慕っている筈だが、凛が桜の性格等にコンプレックスを持っているように、桜も姉の性格や才能に劣等感を持っている。
ちなみに二人とも衛宮士郎とは中学の時一方的に出会い、同じ想いを胸に秘めている。
最もそれは相手の士郎に関してであり、二人は互いの気持ちは気付いて互いによきライバルとして認識している。
姉ほどでないにしろ、ここ一番でのミスを犯す体質を受け継いでいる。
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
聖杯奪取の為アインツベルンより派遣された人造生命体(ホムンクルス)。
その素体は衛宮切嗣である為、彼の実の娘とも言え、士郎にとっては血は繋がらないが姉に当たる。
バーサーカーのマスターに当たりその魔力量も歴代聖杯戦争のマスターの中でトップクラスに入る。
当初こそ自分を見捨てた切嗣とその愛情を独占した士郎に異常とも思える憎悪と執着を持っていたが、士郎の捨て身の説得で一応の和解を向かえる。
聖杯戦争において士郎の事情を知る唯一の人物。
バゼット・フラガ・マクレミッツ
魔術協会より『聖杯戦争』参戦の為派遣された元封印指定執行者、現在フリーランスの魔術師。
その白兵戦技術は他の追随を許さず英霊以外では士郎と宗一郎、そして故人だが言峰綺礼しか太刀打ちできない。
最初のランサー(セタンタ)のマスターだったが言峰の不意打ちにより瀕死の重傷を負うが偶然にも士郎に命を助けられ、その後衛宮邸に滞在し『裏七夜』遊撃要員にスカウトされる。
セタンタとは名目上夫婦の立場を取る。
カレン・オルテンシア
『聖杯戦争』で死亡した言峰綺礼の代わりに時限ながら冬木に派遣された修道女。
先天性の体質『被虐霊媒体質』を保有し、それゆえに教会の悪魔祓いの兵装として遇される。
外見上は儚い印象を受けるが、その信仰心は鉄壁な上、かなり性格も口も悪い。
尚、本人も周囲も知らぬ事だが、言峰の実の娘。
レイ
七夜志貴の使い魔である夢魔レンがこれまで意識して使わなかった『必要としないもの』・『使われないもの』である能動的な人格が『タタリ』の残滓を取り込み、一個の人格として形成されたいわばレンの影。
最初はレンを追い落とし自分が新たなるレンに取って代わろうとしたが、レンとの戦いに敗れ、その後は紆余曲折の末に衛宮士郎の使い魔として契約を結ぶ。
尚『レイ』と言うのは最初の時期だけ白いレンと呼ばれていた彼女に士郎が付けた新たなる名前。
バルトメロイ・ローレライ
魔術協会院長補佐を勤める現世代の魔道元帥、『現在最高峰の魔術師(ザ・クィーン)』の称号を賜る魔術協会最強の聖女。
聖歌隊『クロンの大隊』を率い、自身の実力は単身で二十七祖とも対等に渡り合える。
理由は不明であるがエミヤに異常な敵意と憎悪を向けている。
過去、『エミヤの魔術使い』であったエミヤの先人がバルトメロイの祖先を捨てたが故の憎悪であったが、今は霧散、贖罪を口実として士郎に子を成す事を要求するに至る。
ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト
フィンランドに居を構え『天秤』の二つ名を誇る名門魔術師の令嬢。
その才覚は凛と対等と呼ばれ、ゼルレッチをして『無限の可能性を秘めた原石の一角』と称される。
また性格が極めて似ているが故か、凛とは同族嫌悪に近い感情でその仲は険悪。
第三次聖杯戦争に祖先が参戦し自業自得の形で敗退してからは日本や日本人を殊更嫌悪する。
『サーヴァント』
聖杯戦争で戦う為に呼び出された英霊の魂。
下記の七つのクラスに分けられる。
しかし今回、三大家の一つ間桐の露骨なルール違反によりアサシンが二体召喚されると言う異常事態が発生している。
更に監督役である筈の言峰綺礼が前回のサーヴァントをも保有していた事実も判明し混乱は収集がつかなくなりつつある。
その上『聖杯戦争』終戦後、『大聖杯』崩壊に立ち会ったサーヴァントが受肉し、現界状態となっている。
追記 尚現状のサーヴァント及びマスターの関係も追加で書き加える。
セイバー・・・(真名アルトリア〔現界〕、マスター 衛宮士郎→遠坂凛)
アーチャー・・・(真名エミヤシロウ(消滅)、マスター 遠坂凛→不在)
前アーチャー・・・(真名ギルガメッシュ(消滅)、マスター 言峰綺礼〔死亡〕)
ランサー・・・(真名クー・フーリン〔現界〕、マスター 言峰綺礼(死亡)→衛宮士郎)
ライダー・・・(真名メドゥーサ〔現界〕、マスター 遠坂桜)
キャスター・・・(真名メディア〔現界〕、マスター 葛木宗一郎)
アサシン・・・(真名ハサン・サッバーハ(消滅)、マスター 間桐臓硯〔死亡〕)
偽アサシン・・・(真名佐々木小次郎(消滅)、マスター 間桐慎二〔死亡〕)
バーサーカー・・・(真名ヘラクレス〔現界〕、マスター イリヤスフィール・フォン・アインツベルン)
『六王権』
突如復活不可能である筈の封印より開放された死徒二十七祖第二位。
その正体は、最古の死徒であり、月の王・・・『朱い月』に付き従っていた従者の一人『陽』。
友であり、同じ主君に従う従者であった『陰』と袂を別ち、主命を果たさんが為に星を滅ぼす人を全て消し去るべく動き始める。
『影』
『六王権』の常に傍にいる最高側近。
常にフードを被りその素顔はおろか実力も定かではない。
その名の表すとおり影を操る事に長けている。
その実力は英霊であるサーヴァントをも打破しうるほど。
だが、未だに未知の能力を隠し持つ。
『大聖杯』において会合した衛宮士郎に対して異様な関心を持つ。
今までも固有世界を保有していたが、『蒼黒戦争』の衛宮士郎との激闘において『影の代理人』に覚醒を果たす。
『六師』
『六王権』の周囲を固める側近衆。
それぞれ地・水・風・火、そして光・闇を支配下に置くと言われる。
それぞれ本名を捨て『闇師』・『光師』・『水師』・『地師』・『炎師』・『風師』と呼び合い、ごく親しい者(親友・夫婦・兄妹)としか本名を言い合わない。
その実力は二十七祖に匹敵若しくは凌駕し、通常の戦闘力もそうだがそれ以上に彼らが『六王権』の側近たらしめているのは、『六王権』より幻獣種の長にあたる幻獣王の使役を認められている点にある。
『闇師』(真名エミリヤ)幻獣王『ルシファー』〔追記〕事実上『六師』の長を務める。最高側近『影』の妹。
『光師』(真名ニック)幻獣王『ガブリエル』
『水師』(真名メリッサ)幻獣王『ウンディーネ』〔追記〕六師『地師』とは夫婦。
『地師』(真名ニコラス)幻獣王『タイタン』〔追記〕六師『水師』とは夫婦。
『炎師』(真名ラルフ)幻獣王『ジン』
『風師』(真名ユンゲルス)幻獣王『シルフィード』